fygar256の俳句

オンライン句集 「猫に餌」

俳句2

八朔をふたつに割りて与作かな
豆撒きやピーナツ撒いて無駄は無し
幸せは空の彼方に春霞
冴え返り空気の肌に刺さりけり
病身にとどめ刺すごと驟雨かな
鶯が心知りしか一鳴きす
若草や幼き頃の川遊び
風光り少しタバコを止めてみる
啓蟄や蟻のママより蜂のパパ
陽炎を追って足元踏み外す夢の軌跡の遠い空なり
黄昏の紫滲む躑躅かな
無防備に純潔晒す白躑躅
菜種梅雨蛙が雨を呼んでいる
ヒーターをいつも入れたる水槽に季節がないねとエビに餌やる
春の野ののののののののののののの
幸せを探せば四つ葉クローバー
モップ犬コモンドールと人の言う
名も知れず紫蘭知らんと咲き誇り
日を以てど枯れぬ悲しさ水中花
海開きビキニを纏う白い肌
紫陽花を愛でる人こそ美しき
おおそうかそんな季節か猫じゃらし
妻はなし今宵の伽も竹婦人
働けと托鉢僧に言ひにけりどうしたもんじゃこりゃ失礼な
雨上がり露の転がる田芋の葉
浜木綿の咲く海べりに恋ひとつ
右だ右左々と西瓜割り
川上に蜻蛉の里の在りにけり
川遊び蛭が吸い付き腰が抜け
三尺寝眠々々と蝉の鳴き
夏の宵眠りを誘う茉莉花茶
もうひとつ要らぬかと母真桑瓜
俳句詠み扇子無けれど団扇あり
秋入日スタイルの良き影法師
栗のイガ割れてこいつはウニじゃない
彼岸花喰うてはヒガン毒がある
蟷螂の斧と雖も指を切り
柿盗ればベルが鳴るなりアルソック